マンマは赤ちゃんの世界共通語
- 2016年01月21日
日本の赤ちゃんが生後一年位に発する最初の意味のある言葉はなんでしょうか? それはマンマです。では、アメリカの赤ちゃんが最初に発する意味のある言葉は?、これもマンマです。アフリカの赤ちゃん、ヨーロッパの赤ちゃんも、全てマンマです。マンマは世界中の赤ちゃんの共通語なのです。
マンマの意味は、ご飯であり、母親であり、母乳であり、赤ちゃんにはなくてはならない存在なのです。哺乳類にとって最初の栄養源は母乳であり、これを獲るためには、口唇で乳首を捕え吸う必要があり、唇を動かして閉じなければなりません。
マ行、バ行、パ行、ファ行は口唇を使う音で、口唇音(唇音)と呼ばれています。これらの音は唇を閉じないと発音できません。これは何もヒトに限ったことではなく、哺乳類全てが同様です。ウシは「モー」、ヤギは「メエ―」、ブタは「ブーブー」、ゾウは「パオ―」、イヌは日本では「ワンワン」ですが、英語では「バウ」です。
赤ちゃんにとって最初の意味のある言葉が、哺乳類の特徴である口唇音であり、生きていくために必要不可欠であることは、興味深いことです。
ちなみに、赤ちゃんの最初の言葉は下顎を固定しアーアー、次に下顎が動くとアグアグになり、徐々に口唇を閉鎖させてマンマに変化していきます。
岡山大学付属病院 岡崎好秀先生の文献を参考にさせていただきました。